一般皮膚科|のだ皮膚科・アレルギー科|福岡市南区野多目の皮膚科・アレルギー科

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一般皮膚科

一般皮膚科|のだ皮膚科・アレルギー科|福岡市南区野多目の皮膚科・アレルギー科

一般皮膚科

一般皮膚科

皮膚疾患は実にたくさんの種類があります。外的因子によるもの、内的因子によるもの、加齢によるものなど、極めて多様です。なかにはまだ原因が不明な疾患もしばしば存在します。
そのため、対症的な治療を行いながら、根気よくつき合っていく必要のある慢性疾患も少なくありません。しかし、適切なスキンケアと軟膏などによる外用療法、内服療法、生活習慣の見直し等を行うことによって、より良い状態を保つことができます。当院は、皮膚科全般の治療を行っています。

主な疾患

アトピー性皮膚炎

皮膚には外的刺激から守るバリア機能の役割があります。アトピー性皮膚炎は、この皮膚のバリア機能が低下しています。そのため、アレルギー物質、アレルギーと関係のない外的な刺激物質が侵入し、皮膚の炎症を起こします。スキンケアで保湿剤を外用するのは、低下したバリヤを補うためです。原因となるアレルギー物質の特定を行い、この除去を行うことも重要です。

治療方法

治療は、外用ステロイド、外用免疫抑制剤、保湿剤、抗アレルギー剤の内服などに加え、近年新しい外用剤が開発され、実用化されています。JAK阻害剤(コレクチム軟膏)、PDE4阻害剤(モイゼルト軟膏)です。これらの薬剤を上手に組み合わせて、コントロールを行います。ナローバンドUVB療法も難治性の部位に効果を示します。

蕁麻疹

アレルギー(食物、ハウスダスト、ダニ、花粉、動物など)が原因となるもの、物理的な刺激(人工蕁麻疹、寒冷蕁麻疹、温熱蕁麻疹、コリン性蕁麻疹など)が原因となるもの、原因のはっきりしないもの(特発性蕁麻疹)などに分類されます。この中で1番多いのが特発性蕁麻疹です。なんと、原因不明のものが全体の70%以上を占めるとされています。
特発性蕁麻疹は、短期間で軽快する急性型と、6週間以上続く慢性型にわけられます。急性型は風邪や腸炎といったウイルス感染が原因となることがあるとされています。慢性型は悪化因子として疲労、ストレス、風邪などの感染症、アレルギー物質などがあげられます。
蕁麻疹は原因不明なことも多いですが、必要に応じ悪化因子を血液検査で調べることもできます。該当すれば悪化因子を取り除き、予防にもつながります。

治療方法

治療は、原因となるヒスタミンを中心とする物質を抑える抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬の内服が中心となります。なかには難治性のものもあり、これらを組み合わせコントロールを行います。慢性などの蕁麻疹は長期にわたり症状が続くことも多いですが、だんだん症状が出にくくなることもあり、根気良く治療を行っていくことが大切です。

ニキビ

ニキビのはじまりは、毛穴の出口が狭くなり、つまることです。性ホルモンなどの影響により皮脂分泌の増加もあり、皮脂腺で作られた皮脂が出られなくなり、毛穴の中でたまってしまいます。この状態がいわゆる白ニキビです。たまった皮脂の中でニキビ菌(アクネ菌)が増殖し、炎症を起こすと赤くなり、腫れてしまいます。この状態がいわゆる赤ニキビです。さらに悪化すると、これが膿を持ち破れニキビの内容物が周囲の組織に広がります。ひどいと皮膚にキズができてニキビあとになることもあります。早い段階から適切に治療することで、炎症を長引かせないことが重要です。

治療方法

治療は、毛穴のつまりをとる外用剤として、過酸化ベンゾイル、アダパレン。ニキビ菌(アクネ菌)を制御する抗生剤の外用、内服。補助的にビタミン剤の内服などを行います。
毛穴のつまりをとる外用剤は、ピーリング作用を持つものもあり、刺激症状(赤み、ヒリヒリ感、乾燥など)が出ることもあります。スキンケア、保湿も大切です。病状にあった治療法を選択し、ニキビあとをつくらないように、ニキビができにくい皮膚を目指していきます。

乾癬

何種類かのタイプに分かれますが、尋常性乾癬が1番多く、80~90%このタイプです。原因は、炎症の生じやすさなど遺伝的な要因があるとされています。悪化因子は、外からの影響として皮膚への刺激、薬剤、飲酒、喫煙、不規則な食生活など、中からの影響としてストレス、メタボリックシンドローム(肥満、脂質異常、高血圧、糖尿病)などがあげられます。病態は、表皮のターンオーバーサイクルが早くなります。通常の約10倍のサイクルとなり、4~5日で表皮が生まれ変わってしまいます。

治療方法

治療は、ステロイド剤、活性型ビタミンD3剤の外用が基本となります。ナローバンドUVB療法も効果が良く、当院でも行っています。他にも様々な治療法がありますが、副作用などが生じることもあり、重症度に応じて選択します。長期にわたり軽快・悪化を繰り返し、慢性に経過しますが、長期治癒例や自然消退することもあり、根気良く治療を行いましょう。

水虫

白癬菌という真菌(カビ)による感染症です。正式には足白癬と言います。かゆみを連想することが多いと思われますが、かゆみのない例がほとんどです。かわむけや小さな水疱が生じることが多いですが、症状がひどくなると皮膚が硬くなることもあります。爪に白癬菌が侵入すると爪が白く濁ったり、厚くなり難治となります。他の皮膚に感染したり、家族に感染することもあり早期に治療することが大切です。また、細菌感染を起こすこともあり、特に糖尿病のある方は、壊疽のきっかけとなることがあり注意が必要です。

治療方法

治療は、抗真菌剤の外用などが中心となりますが、爪白癬など外用剤の効果が期待しにくい場合は、内服抗真菌薬で治療することもあります。この場合は、採血で肝機能などに異常が出ていないか検査が必要です。

帯状疱疹

脳、脊髄後根神経節に潜伏感染している、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化により起こります。VZVは、ヘルペスウイルス3型で、水ぼうそうウイルスのことです。水ぼうそうにかかったことがある人は全員体内にこのウイルスを持っており、疲労やストレス、何らかの全身性疾患などで免疫が低下する状態になると発症しやすくなります。脳や脊髄神経節に潜んでいるウイルスが、神経の枝をたどって皮膚に出てきます。その際、神経の枝を傷つけながら出てくるため強い痛み生じることが有名です。しかし、皮疹の程度、痛みの程度には個人差が大きいです。好発部位は、胸や腹部から背中にかけてですが、全身のどの部位に出てもおかしくありません。特に顔面から頭部にかけて(三叉神経第1枝領域)の帯状疱疹は眼の合併症などがおこることがあり特に注意を要します。

治療方法

治療の主は、抗ウイルス薬の内服です。痛みに対しては消炎鎮痛剤、ビタミンB12、プレガバリンなどの内服を行います。痛みが長期にわたり残ることもあり、早期に治療を開始することが重要です。

イボ

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症です。手や足に発症しやすいですが、体のどこにでも生じます。手や足にできるものは、あまり隆起しないこともあり、ウオノメやタコと間違われることもあります。放置すると大きくなったり、他の部位に感染し多発することも多いです。大きくなると難治となり、完治するのに長い期間かかることもまれではありません。

治療方法

治療は、液体窒素による冷凍療法、ヨクイン(ハトムギエキス)の内服です。通常、1回で完治することは少なく、1~2週に一度、根気強く治療することが必要です。治療の間隔をあけすぎるとウイルスが増殖してしまいます。

脂漏性角化症(老人性疣贅)

皮膚の老化現象によるイボですが、老人だけではなく、比較的若い人にもできます。良性の皮膚腫瘍の一種で、ウイルス性のイボと違い、感染することはありません。全身のどこにでもでき、かゆみをおこすこともあります。徐々に大きくなり、引っかかりじゃまになったり、整容的に問題となることが多いです。形も様々で、同じ病状と思えないほど多彩な見え方をします。

治療方法

治療は、液体窒素による冷凍療法を行っています。